2015年冬ニュースレター

「しあわせへの道」が新たな生命を吹き込む
自動車産業都市チームが、都市の荒廃に反撃

「デトロイトの精神」のランドマークは、この市に新たな生命を吹き込む「しあわせへの道」チームにとって、実にふさわしい背景です。

ミシガン州デトロイトは、かつて自動車産業都市として栄え、黒人音楽の「モータウン」で一世を風靡した都市ですが、今日では米国内で最悪の都市のひとつに成り下がってしまいました。 高失業率および犯罪や薬物密売の氾濫により、過去10年間にわたって住民の25%が同市を去りました。後には数万もの倒産した会社、建物、家屋が放置されたまま荒れ果てています。 2013年にデトロイトは、米国の主要都市として初の破産宣言をしました。 しかしながら、犯罪の温床である都市の腐敗といった困難な状況に立ち向かい、デトロイト市の住民たちは、自分たちの住む都市をなんとか再生させようと決然として取り組んでおり、彼らによる市民運動が増大しています。 モニカ・ビドルはそのひとりで、「しあわせへの道」が他の都市で犯罪率の低下に貢献したことに感動し、デトロイトでも同様のことを期待しています。

彼女は「ARISE デトロイト!」との提携を確立し、約400もの地域グループにボランティア活動や社会事業を推進するための必要なプログラムや資料を提供しています。 その後、彼女は元国会議員、アルティナ・ティンスリー・ハードマン女史が代表者となっているデトロイト東部の地域開発グループ「マック・アライブ」と提携しました。 マック街区は、デトロイト市内で最も危険な地域(失業率25%、住民の35%が貧困層に属する)の内の2地区を含んでおり、非常に困難な状況でした。

「しあわせへの道」を紹介された時、ハードマン女史は、自分が代表を務めるグループにとって、この21の指針が実用的な価値を持つことを直ちに認めました。 ボランティアたちが数千冊の「しあわせへの道」を配布している最中、彼女は「誰もが何らかの道徳指針を必要としています。」と語りました。

「マック・アライブ」と他のデトロイト地域共同体グループは「しあわせへの道」に彼ら独自の表紙を付け、その地域で配布しました。

また「例えば高齢者センター内で、あるいは街頭イベントでといった風に、『しあわせへの道』をどういう形で配布しても、それを手に入れた人が、必ずどこでこれをもっと入手できるのかと電話で問い合わせてくるのです。」とハードマン女史は続けました。 「誰もが友人や家族たちに 『しあわせへの道』 のことを知ってもらいたいのです。そしてそれによって私たちの地域社会を築き上げていくのです。」

「しあわせへの道」デトロイトチームはデトロイト西部でも同様の事を行い、ブライトムーアの慈善婦人会基金が公営住宅事業に乗り出しました。

デトロイト北部では、暴力犯罪対策として宗教支援グループが同様に「しあわせへの道」を採用しました。 口コミにより最終的には40以上のさまざまな宗教や地域共同体へと活動範囲が広がり、地域の安全・奉仕事業団の数々が4万冊に及ぶ「しあわせへの道」の小冊子やDVDをデトロイト市民に手渡しました。 同小冊子が配布された地区では暴力犯罪、窃盗犯罪が25%減少しました。

市議会議員、警察庁長官、デトロイト市長といった市の高官たちが「しあわせへの道」を受け取った際、「この運動は、この都市の気概とプライドを復活させ、誰もが栄え、成功することのできる新生デトロイトを築く上で不可欠な要素です」と応答しました。

元ミシガン州国会議員で、現在「マック・アライブ」の代表であるアルティナ・ティンスリー・ハードマン女史 (右から2人目):「しあわせへの道」をどういう形で使っても、必ず誰かがそれを手に入れて、どこでこれがもっと入手できるのかという問い合わせの電話があります。


事実
「しあわせへの道」による犯罪率の低下

「しあわせへの道」が配布された地域社会では、犯罪率が低下したことを警察庁は報告しています。

南アフリカ共和国、プレテンバーグ・ベイ:警察との提携で「しあわせへの道」を配布した結果、万引きが63%、窃盗未遂が67%、強盗が100%とそれぞれ減少しました。

メキシコ、チウダッド・フアレス:「しあわせへの道」を配布した結果、世界で最も危険な都市第1位のランク付けが第37位へ下がりました。2013年に起きた殺人件数は2008年以来、最少となりました。



しあわせへの道を見付けるために他の人々を支援する

国際しあわせへの道財団は、21の教訓の配布を通じて信頼と誠実さを回復させ、社会における道徳の衰退を逆転させるべく努めています。 当財団への寄付金は「しあわせへの道」の小冊子やカリキュラム教材の製作と配布に役立てられます。